自然治癒力と免疫力を栄養療法で高める

栄養療法は、薬を使わずに体内の栄養素を整え、不調を治していく治療法です。人間の体には自然治癒力と免疫力が備わっており、ある程度の怪我や風邪なら自然と治ります。また、体内に不要なものが侵入してくると体に不必要なものと判断され、体外に追い出したり、抑えたりしようとするのも、自然治癒力と免疫力の機能です。
風邪のウイルスが侵入すると、体内で悪さをし始めます。悪さをするウイルスに対して、免疫細胞が攻撃を開始するのです。免疫細胞の特徴は、体温が高くなると活性化することが挙げられます。より早くウイルスを退治するために、脳が体温を上げるよう指令を出しますが、これが風邪による発熱の原因です。
ただし、体内の栄養素のバランスが極端に偏っていたり、欠けていたりすると、自然治癒力と免疫力はうまく働きません。そんな時に役立つのが、栄養療法なのです。
栄養療法では、食品添加物を極力減らす食事をし、体内にある毒素を出してしまうことから始まります。有機食材や足りない栄養素を含む食材を食べ、腸内環境を整えていくのです。アレルギーがある場合は、同時にアレルギー反応のチェックを行う必要があるでしょう。
腸内環境が改善されたら、医療用サプリメントの出番です。サプリメントは栄養素を補うだけでなく、種類によっては体内の器官を保護する役割があります。腸内環境が改善すると、栄養素を効率よく取り込めるようになるため、さまざまな栄養素が必要不可欠な自然治癒力と免疫力を高めることが可能です。